アルミ切削加工品

加工：NC旋盤

数量：50個/lot

このアルミ切削加工品は、元々プレス加工機にて抜き絞りで製作されていた製品でした。ある日お客様からご相談いただいたのが、その製品の「品質が安定しないので困っている」という内容でした。プレス機での形状加工は厚みや材質にもよりますがバリが生じ、これをペンチレースなどによって除去します。バリも多少の差が生じ、除去加工でも一つ一つ手作業で脱着する中で不完全なものも交じってしまいます。また、絞りに関してですが金属片が金型内に残りやすく、取り除き損ねるとすぐに打痕として現れます。また、この製品には組み合わせる相手の製品のリニューアルに伴い内・外径すべてに同芯・同軸・真円度など公差が求められていました。

公差のクリア及び品質の安定化のため、OEM装置設計・製造.comではこれをNC旋盤で加工することにしました。プレス加工品に形状を合わせ、相手物との干渉もあるためRの指定や上記幾何公差も細かくありましたが、旋盤加工にて1工程で加工完了することで安定して同じ品質を作り出せるようになりました。打痕・手仕上げの排除による個体差の低減につなげることができました。