このステンレスSUS303を切削することによって製作された加工品は、化学で使用される特殊なストレーナーです。Φ100のプレートの中にH7程度の公差を持った穴が、薄い壁を隔てて加工されています。壁が薄い上、このプレート自体も薄いので、このように数多く穴を開けると通常は歪んでしまいますが、OEM装置 製造・組立.comを運営する阿智精機では、加工順序を工夫したり治具を活用するなどして殆ど歪みがないレベルで仕上げています。
なお、この機械加工品は薄いプレートに穴を開けただけではありません。穴の部分にはC面取りが施されてるように見えますが、実は穴の全てテーパー加工が施されている上、そのつなぎ目をRで仕上げています。これは、このストレーナーを通過する化学品のすべりを良くするための対策となっています。
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